http://www.academyhills.com/school/personal/tqe2it00000htq25.html
1970年、東京にてエジプト人の父と日本人の母の間に生まれる。カイロ大学政治経済学部卒業後、ロンドン大学で音楽学士を取得。現在、NHKラジオ日本でアラビア語アナウンサーを務めるかたわら、アラブの文学や歴史に関する執筆活動も行っている。慶應義塾大学・獨協大学講師、NHKテレビ講座「アラビア語会話」元講師。
著書:『恋するアラブ人』『イスラームから考える』(白水社)ほか。
「ワ アレイコム アッサラーム」(こんにちは:返事)
http://plaza.rakuten.co.jp/cyclepug/diary/200609230000/
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3413
師岡カリーマ・エルサムニーさんは、1995年にムバーラク元大統領が来日した際、通訳を務めた。その体験を『季刊アラブ』(日本アラブ協会)に寄稿したのをきっかけに、同誌で連載を続けている。
「季刊誌で60回ほど連載を続けているので、もう15年になりますね(笑)。私は幸運なことに、アラビア語も日本語もネイティブです。ですから、アラブ文化の核である詩を日本に伝えたいと、大学生の頃から思っていました。テレビで『詩作バトル』が人気を博すなど、詩はアラブ人にとってかけがえのないものです。革命の時も、アラブ中を酔わせる詩人が登場したことで人々は熱狂し、勇気づけられました」
師岡さんは獨協大学、慶應大学で非常勤講師として「アラビア語」や「アラブの芸術と文化」を教え、NHKの番組でアラビア詩の朗読をするなど、アラブと日本をつなぐ幅広い活動を行っている。
「私自身は『アラブと日本の架け橋』とは思いません。直接的な架け橋になっている方は他にたくさんいますからね。私は『ステレオタイプクラッシャー』。アラブ人と日本人がお互いに持つステレオタイプ(紋切り型の見方)を壊す。それが私の仕事だと思っています」
今後の目標は?
「次はアラブに向けて日本を紹介する本を出したいです。会津と長州の関係や赤穂浪士などは、面白いテーマなのに一切知られていません。また、谷川俊太郎さんの詩をアラビア語に訳すのが夢。日本の素晴らしい現代詩を、アラブの人々に広く伝えたいです」