2021年6月24日木曜日

まさに知のダブルス格闘技!? 『群舞のペア碁』監修者・藤沢里菜さんに聞く、「ペア碁」の面白さ | ダ・ヴィンチニュース

まさに知のダブルス格闘技!? 『群舞のペア碁』監修者・藤沢里菜さんに聞く、「ペア碁」の面白さ | ダ・ヴィンチニュース

まさに知のダブルス格闘技!? 『群舞のペア碁』監修者・藤沢里菜さんに聞く、「ペア碁」の面白さ

 1対1の孤独な戦いが繰り広げられる、囲碁の世界。しかしそこに、まるで"ダブルス"のような形式で戦う競技がある。それが「ペア碁」だ。

 2組の男女ペアが、碁盤を挟んで向かい合う。パートナーとの相性や呼吸の合わせ方によっては、格上の相手を倒す可能性すら秘めている。ペア碁では、ペアたちの化学反応を楽しむこともできるのだ。

『群舞のペア碁』(高木ユーナ:漫画、藤沢里菜女流四冠:監修、公益財団法人日本ペア碁協会:協力/双葉社)は、そんなペア碁の世界を舞台にした、新感覚の囲碁マンガである。

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 主人公を務めるのはプロ棋士志望でありながら、極度のあがり症で勝利をつかめない16歳の男子高校生・群舞。しかし彼は、ペア碁の世界でなら輝けることを知る。幼馴染でストーカーのように群舞を愛するのぞみをパートナーに、群舞はどう成長していくのか――。

 本作はまだ開幕したばかり。今後、人気作になることが予想されるので、いまのうちから読んでおくことをオススメしたい。そこで本作の監修者を務める藤沢里菜さんに、本作の見どころやペア碁の面白さについて教えてもらった。このインタビューを機に、ぜひぜひ本作にどっぷりハマるべし。

(取材・文=五十嵐 大 写真=内海裕之)

「ペア碁」の対局中は、仲間とも相談禁止

――『群舞のペア碁』を読むまで、恥ずかしながら「ペア碁」について知りませんでした。あらためて、ペア碁とはどんな競技なのか教えていただけますか?

藤沢里菜さん(以下、藤沢):ペア碁というのは、2対2で戦う囲碁です。テニスや卓球のダブルスをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。男女でペアを組み、交互に碁を打っていきます。

――対局中に「次の一手」を相談できるんですか?

藤沢:いえ、対局中に相談することは禁止されているんです。だから、戦っている相手だけでなく、隣にいる仲間の心を読み取る力が求められます。「わたしのペアは、どうしてここに打ったんだろう?」と常に考えながら戦うんです。

――ペアとの相性も重要な気がします。

藤沢:特にペアを組む相手が自分よりも格上の人だった場合、どうしても萎縮しやすくなります。そんなときにミスをすると、気まずい空気が流れてしまうこともありますし。だからこそ、なにがあっても動じない人間力が試される競技ですね。

 ただ、1対1の勝負よりも安心感があります。隣に味方がいてくれるだけで気持ちが楽になるんです。また、自分の想像にはなかったような着想を間近で見るチャンスでもあるので、「こういう手があったのか!」と勉強になる瞬間も多々あります。

 棋士によって、戦い方「棋風」が異なるんです。攻撃的な碁を打つ人もいれば、守りを主体とする棋風の人もいる。そういった違いを間近で体感できるのがペア碁なんです。

群舞ものぞみも、ペア碁を通して成長していく

――「ペア碁では人間力が試される」とのことですが、『群舞のペア碁』に登場するキャラクターは、唯一無二の人間力を持っているといっても過言ではないくらい個性的ですよね。特に主人公である群舞とのぞみ。このふたりの魅力を教えてください。

藤沢:群舞は他者とコミュニケーションを取るのがとにかく苦手な男の子です。でも、ペア碁と出合ったことで少しずつ成長していきます。不器用だけどとてもまっすぐで、かわいい子ですね。ペア碁を通して友達も増えていきますし、今後が楽しみ。見守っていきたいと思います。

群舞のペア碁
(※3話より)

 一方でのぞみちゃんは、群舞のことが好きすぎて「この子、大丈夫かな?」と思わせられる子です(笑)。でも、彼女もまたペア碁のおかげで変化していきます。群舞のことを好きでい続けるのかも含めて、どう変化していくのかが楽しみな子です。

群舞のペア碁
(※3話より)

――群舞はメンタル的に弱い少年ですが、ペア碁になると途端に強くなります。

藤沢:のぞみちゃんがペアとして隣に座っていてくれる、その安心感があるんだと思います。自分をよく知っている存在が近くにいることで、のびのびと碁を打つことができているのかな、と。

――『群舞のペア碁』を読むと、囲碁におけるメンタルの重要性がわかります。

藤沢:メンタルは本当に大事なんです。気持ちが弱っていると、プレー自体も弱くなってしまう。もちろん、プレッシャーは計り知れないのですが、そこに打ち勝つメンタルが求められるんです。群舞はそこがちょっと弱い少年なんだと思います。でも、代わりにメンタルが超強いのぞみちゃんがペアになったことで、救われているのかもしれませんね。

――ちなみに、藤沢さんもメンタルが原因で負けてしまった経験はありますか?

藤沢:たくさんありますよ! 棋士ならきっと、みんな経験していると思います。そこを反省して、少しずつメンタルが鍛えられていくんです。最初から強い人なんていません。何度も失敗し、負けて、その経験を無駄にせず積み重ねていくことが大事だと思います。

囲碁のおかげで、温かい仲間と出会えた

――『群舞のペア碁』を監修する上で気を配っていることはありますか?

藤沢:高木ユーナ先生が囲碁についてたくさん勉強してくださっているので、監修者としての仕事があまりないくらいなんです(笑)。囲碁の世界には「トビ」や「ノビ」などの専門用語があるんですが、そういう細かな知識も身につけてくださったので。もちろん、それでもわからない囲碁用語があった場合は相談に乗っています。でも、基本的には高木先生が囲碁の魅力をしっかりと伝えてくださっていますね。

 1話が完成するまでの流れとしては、まずネームが完成したら「どこか変なところはありませんか?」とデータが送られてきます。チェック後、オンライン会議でフィードバックします。それを高木先生が修正し、あらためて最終確認をします。

――いわゆる「最初の読者」でもありますが、マンガの制作に携わってみていかがですか?

藤沢:なかなか経験できないことですし、誰よりも先に最新話が読めるのは役得ですよね。ネームという単語も知らなかったわたしがマンガの監修をするなんて、本当に貴重でありがたいです。

――そもそもマンガは読まれるタイプですか?

藤沢:子どもの頃は『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』を読んでいました。それと、プロ棋士になってからハマったのは『ヒカルの碁』。自分が生きる世界とつながっている作品だったのでどうしても気になっていたんです。読んでみたら納得しましたし、大ヒットするのも当然なくらい面白かったですね。

――『ヒカルの碁』がヒットした当時、囲碁に興味を持つ子どもたちが増えました。そんな風に『群舞のペア碁』に影響されて、囲碁を始めようとする子どもたちが出てくるかもしれませんね。

藤沢:そうですね! 『群舞のペア碁』を通して、囲碁の魅力を知ってもらいたいですし、これを機に興味が湧いてきたら実際に触れてみてほしい。人間として成長できる競技なので、面白いんじゃないかと思います。いまはアプリを通じて気軽にチャレンジもできるので、ぜひ試してもらいたいです!

――藤沢さん自身、囲碁のおかげで成長できたと実感することはありましたか?

藤沢:わたしは父も祖父もプロ棋士という囲碁一家に生まれて、6歳でこの世界に飛び込んだんです。それから15年以上、囲碁を続けています。だから、「囲碁をやっていない自分」がもう想像できないんです。どこでどんな風に成長したのか、変わったのか、正直わからないくらいで。

 でも、囲碁と関わってきた中で、人の温かさを知る場面は多かったんです。プロ棋士を目指すために通っていた道場では良い仲間たちと出会いました。同じ夢に向かう仲間と出会うのって、なかなか難しいじゃないですか。幼い頃なら尚更。みんなライバルであり、仲間でもある。その子たちとはいまだにつながっているんです。囲碁ではなく別の道に進んでも繋がっている子もいます。そういう子ともいまだに連絡を取り合っているんです。

――群舞にもそういう仲間ができるといいですよね。

藤沢:たしかに! いまはのぞみちゃんが隣にいますけど、それ以外にも大切な仲間ができるといいですよね。

『群舞のペア碁』は囲碁の面白さだけじゃなく、キャラクターがどう成長していくのかが見どころになっている作品です。その中でもやはり一番気になるのは、群舞の成長でしょう。彼がペア碁と出合ったことで、どんな風に変わっていくのか。ぜひ見届けてほしいと思います。

2021年6月23日水曜日

森田望智×恒松祐里×武正晴監督「若きベテラン」勢の競演<Netflix『全裸監督 シーズン2』インタビュー後編> - 趣味女子を応援するメディア「めるも」

森田望智×恒松祐里×武正晴監督「若きベテラン」勢の競演<Netflix『全裸監督 シーズン2』インタビュー後編> - 趣味女子を応援するメディア「めるも」
671 名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 9ae4-wUFk)[sage] 2021/06/22(火) 22:28:56.65  ID:VK9uMr+T0 
EP1
・水川あさみが山田孝之をインタビュー後ろでAVが流れてる
・水川あさみが脱がされそうになるが脱がない
・増田有華も映るが脱いでない
・伊原剛志の秘書役で片山萌美が出てくるが脱がない
・森田望智(乳首&脇毛あり)と山田孝之が騎乗位SEX

EP2
・誰だか分からない女優の駅弁FUCK(乳首あり)
・葵つかさが団地妻役で一瞬映る
・増田有華のM字開脚
・増田有華(乳首あり)と後藤剛範+男優が3P&お腹に射精
・冨手麻妙(乳首あり)と柄本時生が前戯&顔射
・増田有華(乳首あり)と桜田通がカラオケ屋で手マン&乳首つねる
・増田有華(乳首あり)と山田孝之がバックSEX
・誰だか分からない美人局と堀部圭亮がSEX(乳首あり)

EP3
・MEGUMI登場(脱いでない)
・恒松祐里ほか新人女優の下着シーン
・伊藤沙莉がSEXシーンを実演(脱いでない)
・冨手麻妙(乳首あり)がSEXシーン撮影
・西内まりやが國村隼にフェラチオ&騎乗位で尻揉まれる
 (ブラを脱がされるが暗くて見えない)

EP4以降の恒松祐里と西内まりやが楽しみになった
https://news.merumo.ne.jp/article/genre/10849564

森田望智×恒松祐里×武正晴監督「若きベテラン」勢の競演<Netflix『全裸監督 シーズン2』インタビュー後編>

森田望智×恒松祐里×武正晴監督「若きベテラン」勢の競演<Netflix『全裸監督 シーズン2』インタビュー後編>

2019年に配信されたシーズン1は当時、Netflix上で最も観られた作品TOP10において日本でNo.1、台湾や香港などの各国でもTOP10入りを果たした、超人気シリーズ。続編にあたるシーズン2では、シーズン1でアダルトビデオ界の頂点に駆け上がった村西とおる(山田孝之)が、バブルが崩壊した1990年代に、次なる冒険に挑み、失墜していく姿を全8話で描き出します。

本作で森田さんは、村西のミューズとなった黒木香役を続投、恒松さんは村西にとって新たなヒロインである乃木真梨子役で出演しています。

めるもでは、主演の山田さんとシーズン1から総監督を務めている武正晴さん、ヒロインを演じた森田望智さん、恒松祐里さんにインタビューを実施。前後編に分けてお届けします。

後編となる今回は、森田さん&恒松さん&武監督にお話を伺いました。シーズン2撮影時のエピソードなど、実はバチバチだった(!?)森田さん&恒松さんの関係性にも迫りました!

――まず、森田さんに、シーズン1を終えて『シーズン2』に向けての準備や撮影にあたっての心境など、教えていただけますか?

森田望智:シーズン1をやるときからシーズン2のことは頭にはあったので、もともと準備をしていたんです。本格的に「やります」と決まってからは、シーズン1のときとはまた違う難しさというか、前回を超えていかなきゃいけない気持ちがありました。黒木のキャラクターを掴めていても、そこから黒木はどんどん変化していくので、どう変化していくかを考えるのが、すごく難しかったです。

――しかしながら、シーズン2も圧巻の演技といいますか、余裕すら感じるようなところがありました。

森田望智:ありがとうございます。シーズン2は、皆さんが知っている黒木香の完成形がどんどんどんどんはがれて、もとの「恵美」になっていくんです。けれど、それはシーズン1の恵美ではなくて、黒木を生きていった後の恵美なので、その変化があったのかと思います。

――武監督は、森田さんのなだらかな変化を演出されていて、いかがでしたか?

武監督:いやー。だから、何て言うんですかね……森田さんは今何年目なの?

森田望智:本格的には大学生のときからオーディションを受けはじめました。レッスンは中学生から、やっていました。

武監督:恒松さんも?

恒松祐里:私、7歳ぐらいですね。

武監督:だから、ふたりとも若いんだけど、もうベテランの域にきているというか。ずいぶん俳優という仕事に関わっているから、あまり新人という感じはしないですよね。森田さんは前回、黒木というとてつもなく難しい、誰もやらない役をやってくれて、その役が彼女に舞い降りたと思うんです。「1本の作品でこれだけ俳優が成熟するんだ」と、シーズン2があって本当によくわかったというか。もちろん、シーズン1という未知の部分を乗り越えた自信もあるだろうし。森田さんなりに分析してくれたように、黒木がどうなっていく物語か、ということを非常によく理解しているので、僕たちは俳優さんたちを演出するというよりも、物語自体を演出していくんです。『全裸監督』という物語をどういう方向性にディレクトしていくか。黒木という役を演じている森田さんのビビッドな感情を、できるだけ逃さないように、もしくはもうちょっとプラスアルファできるような瞬間を、どうやって作っていくかに注意して撮影していました。

――恒松さんに関しても同じことが言えると思うのですが、シーズン2より参入された恒松さんについて、武監督はどのようなお気持ちでしたか?

武監督:まず、この役をやってくれるっていうことが万歳ですよ。

恒松祐里:(笑)。

武監督:森田さんのときと一緒で、「この役をこの人がやってくれたらいいな」というのにチャレンジしてくれることが、まず万歳で。あとは、本人がそこに向かって必死にやってくれるというか……、森田さんが最初に黒木をやったのと同じような状況を感じました。

――恒松さんご自身は、オファーを受けてから出演まで、どのような心境でしたか?

恒松祐里:オファーをいただいたときは、素直に「何で私なんだろう? どの作品を観て、オファーをしてくださったのかな?」と思いました(笑)。仮の台本を読むと、乃木さんは、すごく愛のある女性なんですよね。人を許す力がある人で、きっと心がすごく広いんだろうな、どんな場面でも順応できる人なのかな、と思ったんです。そういう要素が私にも少しだけあるので、もしかするとそこを見てオファーしてくださったのかなと、台本を読んで思いました。

……でも、この役をやるとなると、やっぱり悩むところはありました。たくさん考える時間をいただけたなかで、シーズン1での森田さんのお芝居を観たり、山田さんも満島(真之介)さんも、皆さんが本当に素晴らしくて。拝見して「この作品に関わりたい」という気持ちのほうが大きくなりました。今コロナ禍でもありますけど、明日お芝居ができなくなってしまうとか、明日何が起こるかわからない世界の中で、「やっぱり後悔したくない」という思いが大きくなったので、オファーを受けました。

武監督:乃木はもちろん難しい役だったから、本人の中ではすごくいろいろ葛藤があったと思います。けど、恒松さんはそれをあまり現場に持ち込まない人なんですよ。

恒松祐里:そうですね、どちらかと言うと持ち込まないタイプです。ずっと考えていたことは、実際の乃木さんは、村西さんや黒木さんほど資料もなかったですし、作品もフィクションなので「あんなに濃いキャラクターたちの中で、私はどういう味にすればいいんだろう?」というのは、ずっと考えて迷っていた部分ではありました。どのアプローチでいけばいいかが、難しかったです。

武監督:最初の撮影の頃は、どうしてもちょっと緊張するよね。みんなの流れができているところに入るから。でも、黒木さんだったり、だんだん周りがいなくなってきてから、目立ちゃいい役なんですよね。そこからだんだんフォーカスが合ってくる、というかね。後半はどんどん慣れてきて、ゆとりも出てきて。というか、ゆとりがもともとあるなかで、さらにもっとゆとりが出てくるから、本当に若きベテランたちですよ。そういう俳優が『全裸監督』のメインキャストには多いですよね。

森田望智:(伊藤)沙莉さんも、そうですよね。

武監督:沙莉さんも、山田さんだって、やっぱり若いときからやってるし、みんな若きベテラン。皆さんが、ちゃんと物語やキャラクターたちの行方を理解しているので、その中でこっちはきっちりとした状況を作ってあげるだけ、というか。

――先のインタビューにて、山田さんが、おふたりのメイクルームでの裏話を教えてくださったんですが。

森田望智:それ、山田さんがずーっと言ってるんです(笑)。

恒松祐里:私、覚えてなかったんですけど、覚えてる?

森田望智:うん。後藤(孝太郎)監督がモニター前にいらっしゃって、私もモニター前で、見ていたんですよ。そうしたら、恒松さんが来て、私の肩を揉んでくれて。後藤監督が「なんで肩揉むの?」と聞いたら、恒松さんが、「日頃から黒木さんをイラつかせようと思って」とさらって言って帰っていって(笑)。それで、後藤監督と私は目が点になってしまったのを、山田さんが見てたみたいです。

恒松祐里:全然覚えてない……。そんなことしたんだ!

武監督:意外と無意識で、いろいろなことを言ってると思うよ。

恒松祐里:私、考える前に口に出ちゃうタイプで(笑)。

森田望智:だから、山田さんと「面白いね」、「役へのアプローチがすごいね!」という話をずっとしていたんです。

恒松祐里:やだ~(笑)。でも撮影中は本当に「乃木ちゃんって乃木ちゃんだよね」って、みんなに言われていました。私もそんな気はなかったんですけど、今回試写で観て「なんて嫌な女なんだろう!」と思ったので、もしかしたら撮影期間中、私はそうなってたのかもしれないですね。

このあいだ思い出したんですけど、山田さんとのラブシーンの日に、黒木っぽい黒のワンピースを、私服で着ていったんです。撮影期間中は、本当に黒木を意識しすぎていたんですよ。実際、乃木もそうなんですけど、やっぱり大きな壁というか、超えることのできない壁があって。それを意識しすぎたあまり、私自身もそういう行動をしていたっていう(笑)。「今日、黒木さんぽいね」と言われて、「あ、そうです。今日はラブシーンがあるから、黒木さんっぽい服で来ました」みたいな。「怖い女だな」と自分でも思うんですけど、そのときはそうなっていたんですよね~。

森田望智:私もそれをメイクさんから聞いて、「なんて面白い子なんだろう!」と思った(笑)。「こうやって役づくりしてるんだな、すごいな!」と感じてました。

――恒松さん演じる乃木と村西のラブシーンは、森田さん目線、黒木さん目線では、どう映っていたんですか?

森田望智:黒木としては、もちろん哀しい気持ちがあるとは思うんですけど……でも、そこまで乃木を意識していないんですよね。シーズン1のとき、私は本当に不安だったんです。同じような状態だから、「不安だろうな」と思いながら見ていました。けれど、恒松さんは、そういうところを見せないので、「なんかすごい……すごいなぁ、この子は絶対できるだろう」としか思っていなかったです。気持ちがすごく強いのがわかるから、不安とかではなく、単純にすごいなと、ずっと思っていました。

――ありがとうございました。最後に、『全裸監督』は本シーズンで完結だと伺っています。「心残り、ないですよね?」という質問をしたいのですが、皆さま、今のお気持ちは?

森田望智:脚本があって、美術さん、ヘアメイクさんなど、それを全力で作ってくださるスタッフの皆さんの力を借りて、ただ私は全力で応えよう、ということだけでした。本当に悔いはないですし、私にできることはできたかなと思っています。反省はたくさんありますけど、そのときの自分で考えたなりにやったかなぁ、と思っています。

恒松祐里:本当に、同じ気持ちです。そのときの私にできることをやったんだろうな、とは思います。結局はそのときに出せないものしか、出ないですからね。……撮影が楽しかったから、それで全てOKです! はい(笑)。

武監督:心残りは……シーズン2で終わってしまうことですね、やっぱり(笑)。

森田望智:山田さん、「もうやりません!」と言ってました(笑)。

武監督:もうキツイでしょ、3回目はなぁ。でも、原作にもあるシーズン2のその先のストーリーを、いつか別の形でもいいから描いてみたいなと、思っています。(取材・文:赤山恭子、写真:齊藤幸子)

Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』は、2021年6月24日(木)よりNetflixにて全世界独占配信。

キャスト:山田孝之、満島真之介、玉山鉄二、森田望智、恒松祐里 ほか
総監督:武正晴
公式サイト:https://www.netflix.com/全裸監督

2021年6月20日日曜日

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