2020年10月25日日曜日

原西&徳井モジモジ、芸人達が斉藤由貴と相米イズムを勉強 - お笑いナタリー

原西&徳井モジモジ、芸人達が斉藤由貴と相米イズムを勉強 - お笑いナタリー

原西&徳井モジモジ、芸人達が斉藤由貴と相米イズムを勉強

昨日3月22日、「第6回沖縄国際映画祭」桜坂劇場にて、「特別上映 桜坂映画大学 僕たちのアイドル科 斉藤由貴が魅せる! 伝説のデビュー作『雪の断章 -情熱-』生オーディオコメンタリー」が行われ、特別講師の斉藤由貴とFUJIWARA、ザ・プラン9・なだぎ武チュートリアル椿鬼奴が出席した。

上映前の舞台挨拶では、自己紹介がFUJIWARA原西の「俺やで」から始まったため、なだぎの後ろ向きお辞儀、FUJIWARA藤本の「チョリース!」、鬼奴の「ボンジョヴィ沖縄バージョン」など、ノリノリの出演者たち。みな上映後のトークに登場する斉藤由貴にテンションが上がっている様子で、原西がコンサートに行っていたと告白すると、徳井はブロマイドを財布に入れていたなど、青春時代の思い出話で盛り上がった。

しかし、映画が始まってすぐ、意図を汲み取りきれない演出と異常なほどの長回しに全員困惑。映画好きななだぎが相米慎二監督独特の撮影方法や演出であることを補足しつつも、ほかの芸人たちは「これどういうことやねん!?」「そこ歩いたら危ないで!」など、困惑をツッコミに変えて観客を笑わせた。目を奪われる斬新な衣装、部屋の構造、装飾に、福田が「相米イズムなんですかね」と言うと、なだぎは「相米監督らしい。でも時代が早すぎたんでしょうね。昔これ見たとき全然わからなかったけど、今見てもわからないところが」とコメント。困惑の中にも、有名な役者が意外なシーンで登場するなど驚きの発見も。最後は謎が解けていく展開と、そこかしこに刻み込まれている説明のない大胆な演出に全員釘づけになっていた。

上映後、なだぎが「この監督、野性爆弾の川島やったんやないかって感じ」と言うと、鬼奴は「小道具が似てましたね」と深く同意。いろんなシーンを思い返し首をかしげている芸人たちに、なだぎは「要所要所に意味はあると思います。子供の頃見たときより悲しさがあった」「寂しい者同士が心の穴を埋めるというか」と語るも、藤本はまだポカンとしていた。

そしていよいよ主役の斉藤が登場。質問したいことが山ほどある芸人たちは「あのシーンはどうやって撮ったんですか?」「一番何が印象に残ってますか?」「あのシーンのときの気持ちは?」と矢継ぎ早に質問をした。斉藤から「朝からリハーサルをやって夜から撮影を始める」「『やってみろ』って言われてやると、『違う』と言われて」「NGはないけど、精神状態が普通じゃなくなってセリフが出てこなくなる」など貴重なエピソードが語られると、芸人たちは興味津々。「監督に意図とか聞かないんですか?」と聞くと、「聞けない」と答え、「周りを拒絶したタイプの監督さんなので、打ち解けて、というスタンスじゃなかったです。でもそれがよかった」と語った。

原西が、危険な体勢でバイクに乗っていたシーンのことを尋ねると、「これでもし事故が起きて怪我をしたら、この映画に出なくて済むと思いました」と告白し、全員「えー!!」と驚愕。「そういう気持ちに追い込まれることも映画の1つの要素だったと思う」と悟った斉藤は、相米監督の葬儀の際に「子供のような顔をして眠っていて。映画監督そのものの人だったんだなと、感動しました。そのためだけに存在するような。周りを拒絶しようがいじめられようがこれでよかったんだって思ったことを覚えてます」と語ると、芸人は全員感銘を受けた様子だった。

これらのエピソードを聞き、ずっと茶々を入れ続けた藤本も「考えちゃダメなんですね」と理解。斉藤が「たぶん表面的ではなくて、見えないセリフの合間や後ろの何かを感じるような」と言うと、「感じようと頑張ったんですけどねー。頑張ったんですけどねー。難しかったです」と脱帽した。それでもエンドロールの最後にまだ疑問が残る芸人たちに、斉藤が「あの、ほんと、すみませんでした」と苦笑しながら謝る場面も。芸人全員で「素晴らしい作品でしたよ!」「人生の勉強になる映画だったのではないでしょうか」と全力でフォローした。

写真撮影の際には、原西のために藤本が「すみません、相方がファンなんです」と斉藤に改めて紹介。すると福田も「うちの相方もですよ」と気を利かせ、斉藤の両隣りにはモジモジした原西と徳井が。映画の暗さを吹き飛ばすような明るい笑いを届けた。今後も、桜坂映画大学では板尾創路特別講師の「あさひるばん」、コトブキツカサ特別講師の「マッキー」などスペシャルなプログラムを上映。詳しくはオフィシャルサイトでチェックしてみよう。

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