上原美佐「日本誕生」(1959)
この映画、実はリアルタイムで観た記憶がある。もちろんストーリーとかは全然覚えていないが、断片的な映画のシーンがイメージとして蘇る時がある。例えば冒頭で伊邪那岐と伊邪那美がまだどろどろの地表を槍でかき回して島を作るところとか、八岐大蛇が瓶に入った酒をぐびぐび飲むところや、ラスト近くで殺された日本武尊が白鳥に生まれ変わるシーンとか、その後の火山の爆発で火口から流れ出した溶岩に敵の兵士たちが飲み込まれていくシーンとか・・・。で、その記憶を確かめることと、我が美佐姫が出演されているというので観返してみた。
上映時間3時間に及ぶ昭和43年度芸術祭参加・東宝映画1,000本制作記念のこの作品は今、通して観るにはやっぱり忍耐と寛容が必要である。
さて肝心の上原美佐さまは出番は少ないものの、この映画の肝ともいえる須佐之男命の八岐大蛇退治のシーンで、大蛇に生け贄にされる寸前の奇稲田姫を演じておられる。・・・やっぱり姫の役だ!因みに日本武尊と須佐之男命の二役を三船敏郎が演じ、神話の部分の天照大神をだれあろう、原節子が演じている。それから天の岩屋戸に隠れた天照大神が外の騒ぎに戸の隙間から外を覗こうとした時、その戸を怪力でこじ開けた手力男命を相撲の栃若プラスアルファーな朝汐太郎が演じているのが懐かしくもキュート!?
[上原美佐「隠し砦の三悪人」(1958年)]
[上原美佐(Misa Uehara)「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」(1960年)]
[上原美佐「独立愚連隊」(1959)]
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