2022年5月14日土曜日

岩下志麻の神憑り的オナニーシーン『悪霊島』 - カナザワ映画祭主宰者のメモ帳

岩下志麻の神憑り的オナニーシーン『悪霊島』 - カナザワ映画祭主宰者のメモ帳

岩下志麻の神憑り的オナニーシーン『悪霊島』

映画 0 -
DVDはプレミア価格が付いてるし、再放送もされなかった(『悪魔の手毬唄』はしょっちゅうやっていた記憶が)ので見る機会がずっとなかったこの作品。
Netflixでいつのまにか1080pのHD画質で配信されていた。
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ジョン・レノン暗殺のニュースから古尾谷雅人の青春時代の回想シーンとして始めるハッタリ感満載の出だし。角川春樹も登場している。
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鹿賀丈史の金田一耕助が赤みがかったアフロヘアーなので、とても危険な香りがする。目も狂犬の目。
「お前、何見てんだー?」(『野獣死すべし』)と因縁つけられそうだ。
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後半までは結構退屈で画面も立体感がなくのっぺりしているし演出にも力が入っていないように見え、別のことを考えながら観ていたが、
この後半の二重人格者の岩下志麻の人格変換シーンがただごとではないシーンで、ここからこの作品は異様な光を放ち始め、食入いるように見ることになる。見てはいけない物を見ている感がすごくて本当に異様。何か呪術的パワーでもあるのではないか?
口紅を塗り鏡を見ながらオナニーを始めると人格が入れ換わる。
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オナニーを見られてしまう・・・。
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コワ過ぎ・・・。
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この鏡→自慰→人感変換は、同じく神がかっている『タイタンの戦い』のメドゥーサの場面や、漫画「ヒストリエ」のアレキサンダーの人格が分裂する場面を思い出した。
『リング2』の鏡の場面とも似ていた。

双子の姉妹、地下の社など「映画の生体解剖」物件が畳み掛けるように登場する後半がスゴい。
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公開当時はビートルズの「get back」と「let it be」が挿入歌として流れたのが話題になったらしいが(角川春樹らしいハッタリで素晴らしい)、こちらのnetflixバージョンは誰かよく知らない人が歌うカバーになっていた。あんまり印象に残らない歌手だが、それでも最後の「let it be」は良かった。いつかオリジナル版のフィルムで観てみたいなあ。

「手術台の上のミシンと蝙蝠傘」なみの異化効果のあるシングルジャケット「悪霊島+ビートルズ」。
これはシュールレアリスムだ。
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予告編

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