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https://twitter.com/jediorder634/status/1539832501329608704?s=21
デフレ下のサバイバルを体現した、愛すべき、今見るべき映画。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/382616/review/d068a9a0-6776-4fa8-9f42-53a6574a743c/
内容はデフレを糾弾した映画だが、低予算、短期間撮影等々、デフレを生きぬく知恵を体現したような映画だ。
主人公の透明感が原作漫画と違う。原作では主人公はパワフルだが映画では役者のせいで儚い美しさを放っている。
何よりもそこが成功している。
考えられる限り最低の予算で撮られているが、配役から主題歌等細部まで作者の目が行き届いているのは製作者委員会方式にはあり得ない心地よさがある。
内容に関して言えば、橋本龍太郎の総裁選における緊縮財政に関する懺悔等よく勉強している。
さらに欲を言えば、税がなぜ必要かの説明に名刺マネーを使えばよかったと思う。
[<字幕版>概論、MMT(現代貨幣理論)+三橋・高家の感想戦
https://youtu.be/tdODDuBL1VY?t=4m
モズラーの名刺(リメイク)【魔理沙と霊夢のゆっくり経済教室】
https://youtu.be/S6OvAkRfazo?t=34s ]
基本的に20年以上続くデフレを糾弾した映画なのでコストプッシュ型とデマンドプル型のインフレの違いの指摘はない。
国士舘大学近くの町田市鶴川セントラル商店街でロケをしたようだ。
教室でなぜか主人公が立川談志『談志楽屋噺』を読んでいる。
《私しゃ座り直して、「どうも騒がしちゃってすいません。 初めまして…」》文春文庫78頁
絶妙な引用とも思えてきた。
愛すべき、かつ今見るべき映画。
第73回 ウオーレン・モズラー氏の名刺
財政は税金で賄われているのではない
今でこそ、MMTを唱える中心人物の一人であるニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン先生は、大学院生の途中まで、政府支出は税金と借金(国債)で賄われているものと考えていたそうです。
すなわち、財政は税で賄われており、足りない部分は、国債で補填すると言うことです。
このような見方は、依然として根強く、国家財政を家計や企業と同じように捉える方が直感的でわかりやすいからです。
しかし、以前のブログで何度も述べているように、これは間違いです。
国民が税金を納めるためには、まず、国が支出(通貨を提供)しなければならないことは明白だからです。
モズラー氏との出会い
ケルトン先生は、博士課程の半ば頃に「ソフトカレンシー・エコノミクス」という本に出会いました。それは経済学者ではなく、ウオール街で成功した投資家であるウオーレン・モズラー氏によるものでした。
そこには、政府はまず支出し、それから課税や借入(国債発行)をするのだと書かれてあり、ケルトン先生の理解を根本的に覆すものでした。
ケルトン先生は、1998年、その真実を確かめるべく、フロリダ州のモズラー邸を訪ね、何時間も話を聞いたそうです。
モズラー氏が述べた要旨は以下の通りでした。
1.政府がドルの唯一の供給源であるのに、国民からドルを提供してもらう必要があると考えるのはばかげている。ドルの発行者は当然、望むだけのドルをいつでも手に入れられる。
2.税金の目的は資金を調達することではない。政府は税金、手数料、罰金など様々な負担を国民に課し、通貨への需要を生み出す。
3.国民が税金を払うには、それに先立って通貨を稼ぐ必要がある。
4.その結果、政府は国民を働かせ、政府が必要とするものを生産させることになる(例えば、軍隊、司法制度、公共の公園、病院、道路、橋など)。
モズラー氏は、さらに、以下のように例を挙げてわかりやすく説明してくれたそうです。
ウオーレン・モズラー氏の名刺
モズラー氏は、海辺にプール付きの豪邸を構え、二人の子供と暮らしておりました。
ある時、家を清潔で心地よく暮らせる状態に保つため、子供たちに協力を求めました。
庭の芝を刈り、ベッドを整え、食器を洗い、車を洗うなどの手伝いをして欲しい。
報酬としてパパの名刺をあげよう。
皿を洗ったら5枚、洗車は10枚、庭仕事は25枚というように。
しかし、何も価値のない名刺を貰うために、子供たちが家の仕事をするわけがありません。
この時、モズラー氏ははたと気づきました。
子供たちがいっさい手伝いをしないのは、名刺を必要としないからだ。
そこで、モズラー氏は子供たちに、君たちに手伝いは一切求めない。
ただ、毎月30枚の名刺を払って欲しい。
それができなければ、テレビもプールも使わせない。ショッピングモールにも連れて行かないと。
モズラー氏は自分の名刺でしか払えない「税金」を子供たちに課したのだ。
それから間も無く、子供たちは、寝室、台所、庭の掃除に走り回っていた。
それまで、子供たちにとっては価値のない名刺が、突然価値のある金券と見られるようになった。
つまり、モズラー氏の政府としての立場によって提供された、ただの紙切れである名刺が、通貨として働いた。
子供たちである、国民は、モズラー氏の家と言う国に住み続けるためには、名刺、つまり、通貨を稼がなければならない。
そのためには、モズラー氏が必要とする家事、すなわち、国家にとって必要なものを、子供たちである国民は生産することになる。
そして、その家事(生産)の代償で得た名刺(通貨)の一部を税金として、モズラー氏(国家)に納めるのです。
The Deficit Myth | Stephanie Kelton Audio
50:00 Mosler
54:38 business cards money
https://youtu.be/lNQVfL2Hr1U?t=54m38s
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Mosler had a beautiful beachfront property with a swimming pool and all the luxuries of life anyone could hope to enjoy.
He also had a family that included two young kids.
モズラーは海辺にプール付きの豪邸を構えていた。そこでは二人の子供も暮らしていた。
To illustrate his point, he told me a story about the time he sat his kids down and told them he wanted them to do their part to help keep the place clean and habitable.
あるとき家を清潔で心地よく暮らせる状態に保つため、子供たちに協力を求めたという。
He wanted the yard mowed, beds made, dishes done, cars washed, and so on.
庭の芝生を刈り、ベッドを整え、食器を洗い、車を洗うなどの手伝いをしてほしい。
To compensate them for their time, he offered to pay them for their labor.
貴重な時間を費やしてくれたら、お返しに報酬を払うよ。
Three of his business cards if they made their beds.
自分のベッドを整えたら、パパの名刺を三枚あげよう。
Five for doing the dishes.
皿を洗ったら五枚。
Ten for washing a car and twenty-five for tending to the yard work.
洗車は一〇枚、庭仕事を担当したら二五枚。
Days turned into weeks, and the house became increasingly uninhabitable.
それから数日、さらには数週間が経つうちに、家はとても住めない状態になっていった。
The grass grew knee high.
芝生は膝の高さまで伸びた。
Dishes piled up in the sink, and the cars were covered in sand and salt from the ocean breeze.
台所のシンクには汚れた食器が積み上がり、車は海風が運んでくる砂や塩にまみれた。
“Why aren’t you doing any work?” Mosler asked the kids.「おまえたち、なぜ何も仕事をしないんだ」とモズラーは子供たちに尋ねた。
“I told you I would pay you some of my business cards to pitch in around here.” “D-a-a-a-a-ad,” the kids intoned.
「手伝ってくれたらパパの名刺をあげると言ったのに」。子供たちは呆れたように答えた。
“Why would we work for your business cards? They’re not worth anything!”「ねえ、パパ。なんでパパの名刺をもらうために働かなきゃいけないわけ? なんの価値もないのに」
That’s when Mosler had his epiphany.
このときモズラーははたと気づいた。
The kids hadn’t done any chores because they didn’t need his cards.
子供たちが一切手伝いをしないのは、名刺を必要としないからだ。
So, he told the kids he wasn’t requiring them to do any work at all.
そこでモズラーは子供たちにこう言った。君たちに手伝いは一切求めない。
All he wanted was a payment of thirty of his business cards, each month.
ただ毎月、パパの名刺三〇枚を払ってほしい。
Failure to pay would result in a loss of privileges.
それができなければ、いろいろな特典を取り上げる。
No more TV, use of the swimming pool, or trips to the mall.
テレビもプールも使わせない。ショッピングモールにも連れていかない。
It was a stroke of genius.
天才的なひらめきだった。
Mosler had imposed a “tax” that could only be paid using his own monogrammed paper.
モズラーは自分の名刺でしか払えない「税金」を子供たちに課したのだ。
Now the cards were worth something.
ようやく名刺に価値が生まれた。
Within hours, the kids were scurrying around, tidying up their bedrooms, the kitchen, and the yard.
それから数時間も経たないうちに、子供たちは寝室、台所、庭の掃除に走り回っていた。
What was once considered a worthless rectangular calling card was suddenly perceived as a valuable token.
それまで価値のない長方形のカードに過ぎなかったものが、突然価値のある金券と見られるようになった。
But why?
なぜなのか。
How did Mosler get the kids to do all that work without forcing them to do any chores?
モズラーはどうやって一切強制することなく、子供たちにさまざまな家事をやらせることに成功したのか。
Simple.
簡単だ。
He put them in a situation where they needed to earn his “currency” to stay out of trouble.
Each time the kids did some work, they got a receipt (some business cards) for the task they had performed.
穏やかに暮らしていくためにはモズラーの「通貨」を稼がざるを得ない状況に追い込んだのだ。子供たちは何か仕事をするたびに、その労働への対価(名刺数枚)を受け取った。
At the end of the month, the kids returned the cards to their father.
As Mosler explained,
月末になると、名刺を父親に返した。本当は子供たちから名刺を回収する必要はなかった、とモズラーは説明する。
he didn’t actually need to collect his own cards back from the kids. “What would I want with my own tokens?” he asked.
「自分が発行した金券を回収したって、仕方ないだろう?」。
He had already gotten what he really wanted out of the deal—a tidy house!
すでにこの取引で欲しいものは手に入れていた。きちんと片付いた居心地のよい自宅である。
So why did he bother taxing the cards away from the kids? Why didn’t he let them hold on to them as souvenirs?
それならなぜ、わざわざ名刺を税金として子供たちから取り上げたのか。なぜ記念品としてあげなかったのか。
The reason was simple:
理由は単純だ。
Mosler collected the cards so the kids would need to earn them again next month.
子供たちを翌月また名刺を稼がなければならない状況に置くためだ。
He had invented a virtuous provisioning system!
Virtuous in this case means that it keeps repeating.
こうして必要なサービスが提供され続ける好循環が生まれた。
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Mosler used this story to illustrate some basic principles about the way sovereign currency issuers actually fund themselves.
ケルトンへの反応
https://nam-students.blogspot.com/2019/05/blog-post_7.html
https://slowslow67.blogspot.com/2022/06/blog-post_36.html
国民にそういう仕事をさせるために、政府は税金、手数料、罰金などさまざまな負担を課す。税金は通貨への需要を生み出すためにある。税金を払うには、それに先立って通貨を稼ぐために働く必要がある。
モズラーの名刺のミカタ | Traumhaus.Tokyo
https://traumhaus.tokyo/2019/11/13/%E3%83%A2%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%90%8D%E5%88%BA%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%82%BF/
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