2022年6月14日火曜日

未来を問う女子高生が大人たちを論破。美形女優が「相手が怒るほど目いっぱいの勢いでしゃべりました」(斉藤貴志) - 個人 - Yahoo!ニュース

未来を問う女子高生が大人たちを論破。美形女優が「相手が怒るほど目いっぱいの勢いでしゃべりました」(斉藤貴志) - 個人 - Yahoo!ニュース


低予算、短期間撮影、内容はデフレを糾弾した映画だが、デフレを生きぬく知恵を体現したような映画だ。

主人公の透明感が原作と違う。原作では主人公はパワフルだが映画では役者のせいで儚い美しさを放っている。

そこが成功している。

配役から主題歌等細部まで作者の目が行き届いているのは製作者委員会方式にはあり得ない心地よさがある。

内容に関して言えば、税がなぜ必要かの説明に名刺マネーを使えばよかったと思う。

デフレ糾弾映画なのでコストプッシュ型とデマンドプル型のインフレの指摘はない。

国士舘大学近くの鶴川セントラル商店街でロケをしたようだ。

教室でなぜか主人公が立川談志『談志楽屋噺』を読んでいる。

 

《私しゃ座り直して、「どうも騒がしちゃってすいません。 初めまして」》78


絶妙な引用とも思えてきた。


https://news.yahoo.co.jp/byline/saitotakashi/20220611-00300312

未来を問う女子高生が大人たちを論破。美形女優が「相手が怒るほど目いっぱいの勢いでしゃべりました」

(c)2022君トン製作委員会

消費税が10%となった2019年刊行の『こんなに危ない!? 消費増税』を映画化した『君たちはまだ長いトンネルの中』が公開される。経済政策について、学校の教師から国会議員まで論破していく女子高生の社会派青春ストーリーに昇華された。主演は美形と相まって注目される加藤小夏。今作に取り組むうえで経済を学び、日常生活で変えたこともあったという。

撮影初日は一生終わらないかなと(笑)

『君たちはまだ長いトンネルの中』で加藤小夏が演じたのは、元財務省の父の影響を受けて政治に強いイデオロギーを持つ女子高生・高橋アサミ。衰退していく商店街のお祭りを盛り上げようと、地元の新聞記者に会いに行った帰り、タレント議員と遭遇して「総理大臣に会わせてほしい」と直談判。急展開が巻き起こる。

――アサミは人物像としては演じやすかったですか?

加藤 体力を使いました。普段はあんなに勢い良くしゃべることはしませんし、いつもはどうしたら相手が怒らないかを考えて、言葉を選んでいるので。

――アサミは相手が先生でも国会議員でもグイグイ行きますからね。

加藤 相手を怒らせるくらいまで止まらないので、テンションを目いっぱい上げていて、精神的にも疲れました。

――最初は政治経済の授業でアベノミクスの説明をする先生に、ことごとく誤りを指摘していました。

加藤 あれを撮ったのは最後のほうだったんです。大人と言い合うのに慣れてきた頃でした。武藤議員に税金のことで詰め寄ったところが、一番体力を使った印象があります。アサミちゃん自身は「当然のことを伝えているだけ」という感覚だったと思いますけど。

――すごく堂々と見えましたが、現場ではカットがかかった瞬間、へたり込んでいたり?

加藤 そこまではいきませんけど、「ああ、疲れた……」となっていました。

――経済用語が満載のロジカルな台詞でありつつ、長いですよね。

加藤 はい、長いんです! クランクインした1日目は、もう一生終わらないかと思いました(笑)。5日で撮り終えるとわかっていても、長い旅が始まった感覚でした。

――あれだけの台詞を自分のものにするには、かなり練習したんでしょうね。

加藤 もちろんです。リハーサルもしていただいて挑んだので、現場で噛んだりすることはほとんどなかったです。でも、神経はすごく使っていました。

間違った授業なら早弁しちゃおうと(笑)

――アサミはキャラクター的には、授業中に早弁していても悪びれるところがなかったり、飄々とした感じでした。

加藤 早弁は良くないですよね(笑)。「少しは反省した素振りを見せなよ」と思いましたけど、アサミちゃんらしくて面白かったです。先生の説明が間違っていたので、「授業として成り立っていません」という意思表示でもあったと思います。「だったら、お弁当を食べちゃおう」という(笑)。

――小夏さんは学生時代、早弁したことはないですよね?

加藤 あります(笑)。さすがに授業中はないですけど、朝ごはんを食べて家を出たのに、学校に着いた時点でお腹が空いてしまって。教室に行く前のロッカーでなぜか座り込んで、お弁当を食べました(笑)。

――ロッカーだと、目の前を他の生徒が通るんですよね?

加藤 通ります。「ヤバイよ」と言われながら(笑)。でも、先生には怒られたくなくて、見られないようにしていました。

普段しないことを役に入ったらしていて

――一方、アサミは感情表現がストレートでした。新聞記者に商店街のお祭りを取り上げてもらおうと話に行くとき、新聞部の中谷を「行こう行こう!」と飛び跳ねて煽ったり。

加藤 あれはアサミちゃんのテンションMAXな感じでした。ああ言われたら断れないくらいの勢いを出して、中谷くんを巻き込んで。普段あんなにテンションが上がらないので、あそこも体力を使いました。アサミちゃんは自分の感情に素直だなと思います。でも、悲しさはあまり見せない。亡くなった父親のことは、たぶん心に相当来ているものはあって、1人でいるときは苦しんでいるでしょうね。

――武藤議員に税制への訴えをしたときは、息を荒げて髪をかきむしったりしてました。

加藤 やってましたね。撮っていたときに自分が何をしていたかはあまり覚えてないんですけど、試写で観て「あっ、髪をかきむしっている」と思いました(笑)。

――現場で勢いでやっていたんですね。

加藤 そうです。普段の私はあんなことしませんけど、役に入ったらやっていました。

貯金を始めて服もあまり買わなくなって

――『君トン』は長編映画初主演ということで、今までの作品と違う感覚もありました?

加藤 自分がやることはそんなに変わりませんでした。台詞の意味を理解するのが大変でしたけど、それ以外はいつも通り、お芝居をするだけでした。あと、高校生役をできるのがすごく嬉しかったです。最近少なくなっていたので。

――経済がテーマの社会派青春ストーリーで、話が来たときはどう思いました?

加藤 私はお金のことに全然詳しくないし、知識はゼロに近かったので、勉強しなきゃいけないなと。このストーリーを映画として楽しんでもらえるように、頑張ろうと思いました。

――アサミは経済や社会の仕組みをスラスラ話していましたが、出演が決まってから、だいぶ勉強したんですか?

加藤 そうですね。原作や他の本を何冊か読んで、自分でもいろいろ調べました。難しいこともありましたし、簡単に書けばわかりやすいことが難しく説明されている感じもしました(笑)。でも、事実として複雑化している話なので、全体的にはやっぱり難しかったです。

――経済を学んでから、日常生活で変わった面もありました?

加藤 結構変わりました。貯金を始めたり。服をたくさん買っていたのを「今ある服でいいか」と考えるようにしたら、かなり貯まってきましたね(笑)。

――オシャレはしたいでしょうけど。

加藤 いいものを長く着ようと思って過ごしています。今はお金を貯めておいたほうがいいので。ネットショッピングもやめました。特に深夜だと、気づいたらポチ、ポチしちゃって怖いので(笑)。

怒りを返さず5分湯舟に浸かろうと

――さっき出たように、小夏さんはアサミのようなストレートな物言いはしないと。

加藤 どストレートには言わないかもしれません。いかに相手と円滑なコミュニケーションを取れるかを重視していて。言うときは言いますけど、それでも本当に心の底で思っていることは絶対に言いません。私の性格上、結構なことを言ってしまいそうになるので(笑)。そこをグッとこらえて、他の言い方で伝えるようにします。

――会話の中で一瞬のうちにそういうことを考えて?

加藤 そうですね。メールとかで来たら、「とりあえず5分、湯舟に浸かろう」とか。すぐに返信せず、気分を変えて考えます。

――それはアンガーマネージメントの手法ですね。

加藤 アンガー? そう言うんですか?

――社会人向けにその手の本が出ていますけど、小夏さんはそういうのを読んだのでなく、自分で対処法を考えたんですね。

加藤 そうです。とんでもないことを言わないように(笑)。でも、そうできるようになったのは最近です。怒りをぶつけても、相手がまた言い返してきたら、また怒りが湧いてしまう。だから、自分がスーッとした状態のときにしか、反論しないようにしています。

校外学習に行かせてもらえず1人で自習に

――高校時代はアサミのような物言いをして、人とぶつかることもあったんですか?

加藤 中学のときはありました。思ったことを何でもズバズバ言ってしまって、ぶつかることが多かったので直そうとしました。

――いい年でもそういう対処をできない人は少なくないのに、小夏さんは大人ですね。アサミとしてはそのフィルターを外した感じですか?

加藤 そうですね。言葉がノドに引っ掛かることなく、サーッと出てくる感じを意識しました。

――アサミのように、学校で呼び出しをくらったことはありました?

加藤 ありました(笑)。一番大きかったのは、中学でスマホは禁止だったのに、家から持ってきて使っていたら、先生に知られてしまって。その時期にあった校外学習に行かせてもらえなくなって、学校で自習をさせられました。

――話を聴いていると、昔の小夏さんはアサミっぽかったのでは(笑)?

加藤 そうかもしれません。自由でした(笑)。

撮影で知らないうちにストレスを抱えていて

――今回、久しぶりの高校生役で意識したことも?

加藤 電車に乗っているときとか、リアルな高校生を見ると、自分との温度差をすごく感じてしまって(笑)。テンションをそこに持っていくようにはしていました。でも、現場に入れば、自然に切り替わった感じです。

――小夏さんもJK時代はそういうテンションだったんですか?

加藤 高1くらいまでは元気でしたけど、途中から大人になってしまいました(笑)。

――経済用語だらけの台詞の他には、大変だったことはありました?

加藤 撮影中、3日目くらいに、首じゅうにじんましんが出てしまって。自分では気づかなかったんですけど、ストレスを抱えていたのかもしれません。アサミちゃんを演じるうえで、いつも使わない神経を使ったり、自分にないものを出しすぎたせいか。途中では苦しみながらやっていた印象があります。

言葉だけでどう伝えるか勉強になりました

――でも、この映画に出てプラスになったことも多かったのでは?

加藤 経済を学べたこともですけど、図とかもなく言葉だけで説明するのはすごく難しいと、初めて知りました。いかに人にわかりやすく伝えたり説得するか、勉強になりました。

――プラス、台詞としては感情も乗せないといけなくて。

加藤 そうですね。恐ろしかったです(笑)。

――特に印象に残った台詞というと?

加藤 台詞は終わったらすぐ忘れてしまいますけど(笑)、(戦隊ドラマに出演していた)武藤議員に「今でも正義のヒーローですか?」と言ったのは、よく覚えています。

――最後に、小夏さんは今年の夏はどう過ごそうと思っていますか?

加藤 夏はめっちゃ汗をかきたいんです。走ったり、お散歩したりすると自然と汗が出るので、それが楽しみ(笑)。ずっとしていたいです。

――夏は汗をかくのがイヤ、という女性のほうが多いようですが。

加藤 私は汗をかくと気持ち良くて。デトックスしている感じが好きです。炎天下にあえて長袖で歩いたりしたいですね(笑)。

Profile

加藤小夏(かとう・こなつ)

1999年6月26日生まれ、東京都出身。

中学1年でスカウトされて芸能界入り。2018年に『痛快TV スカッとジャパン』で地上波に初出演。主な出演作はドラマ『I''s』、『父と息子の地下アイドル』、『メンズ校』、『取り立て屋ハニーズ』、映画『踊ってミタ』、『20dB』、『おばあさんの皮』など。主演映画『君たちはまだ長いトンネルの中』が6月17日より公開。アパレルブランド「ForWe」をプロデュース。

サンミュージック提供
サンミュージック提供

『君たちはまだ長いトンネルの中』

監督・脚本/なるせゆうせい

出演/加藤小夏、北川尚弥、定本楓馬、モト冬樹、かとうかず子ほか

6月17日より池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開

公式HP

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