『鎌倉殿の13人』衝撃展開 トウ(山本千尋)が両親の仇・善児を討つ
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第33回「修善寺」が28日に放送された。今回、源頼家(金子大地)と善児(梶原善)の衝撃的な展開が描かれ、善児に育てられた孤児・トウ(山本千尋)がずっと秘めていた思いも明らかになった。
鎌倉では政子(小池栄子)の次男・源実朝(嶺岸煌桜)を鎌倉殿とする新体制が始まり、北条時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任。時政を裏で支えるりく(宮沢りえ)は実朝の正室を京から迎えることを進言し、娘婿である平賀朝雅(山中崇)を通じて後鳥羽上皇(尾上松也)に願い出る。しかし、御家人たちは派手に権力をふるう北条を敬遠。三浦義村(山本耕史)の忠告に義時(小栗旬)も苦笑する。一方、失意の源頼家は、北条への復讐を果たそうと企み、時政と義時は頼家を討つことを決めた。
横笛を吹く猿楽衆の中に、指の動いていない男がいることに気づいた泰時(坂口健太郎)。その男は、義時より頼家を殺すよう命を受けた善児であった。泰時と善児が刀を抜き、そこにトウも現れる。頼家を守りにきた男たちを一人、二人蹴り倒し、短刀を抜く。あっという間に、泰時をも殴り倒し、さらに、加勢にきた鶴丸を一蹴。頼家と善児の一騎打ちで善児が傷を負い、頼家が善児にトドメを刺そうとした時、トウが背後から頼家にトドメを刺した。
そして、傷を負い瀕死の善児は、背後からトウに刺される。「ずっとこの時を待っていた」「父の敵」と言い、さらに正面から善児を刺す。倒れる善児に「母の仇」とつぶやきながら、短刀を振り下ろし、善児の息の根を絶った。トウは両親を殺した善児への復讐の時をずっと待っていたのだ。両親の仇をとったトウだったが、その目には涙が浮かんでおり、復讐を果たすも、育ての親である善児を殺すのに躊躇しているようにも見え、複雑な心情が感じられた。
ついに、"アサシン善児"がいなくなり、今後、トウはどう物語に絡んでいくのか。鎌倉の世で、誰に仕えどんな任務をこなすのか。山本の迫力ある殺陣にも引き続き注目したい。
(C)NHK
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