ありのままで、私らしく。グラビアから始まる第2章。西内まりや「モデルでも女優でもなく、"まりや"です」
11月29日(月)発売の『週刊プレイボーイ50号』の表紙&巻頭グラビアに西内まりやが登場。
ティーン誌のモデルからキャリアをスタートさせ、女優や歌手、バラエティなどマルチな活躍で同世代女子たちのカリスマ的存在になった。
ひとときの休息を経て、再び輝き始めた27歳。これまでと、最新写真集にかける思いを語る。
■芸能界を目指したきっかけは週プレ?
――西内さんは今回が週プレ初登場かと思いきや、過去の本誌をさかのぼると、2008年に、映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の日本語吹き替え版で主人公・ライラ役に抜擢(ばってき)された際のインタビューが掲載されていました。当時14歳です。
西内 わぁ、懐かしいですね。『ライラの冒険』は、私が初めて演技のお仕事をさせていただいた作品です。まだ『ニコラ』の専属モデルとしてデビューしたばかりの頃でした。ロンドンのワールドプレミアでニコール・キッドマンさんとレッドカーペットを歩かせてもらったんですよ。そのときの景色は、今でも鮮明に覚えています。
――ちょうどモデル/女優としての第一歩を踏み出したタイミングだったんですね。
西内 芸能生活も今年で15年目を迎えました。私の中では、今、第2のターニングポイントを迎えたと思っているんですけど、それでいうと『ライラの冒険』は、第1のターニングポイントでした。この吹き替えを機に、ドラマや映画など、演技のお仕事に挑戦させてもらえるようになりましたから。そう思うと、週プレさんとは何かとご縁があるみたいですね。私が芸能活動を目指したのも、元をたどれば週プレさんの影響がありますし。
――え、そうだったんですか?
西内 まだ小学生だった頃、姉(西内ひろ)が「第1回ミス週プレ」で準グランプリを獲得したんです。その日から、実家には必ず週プレさんが置かれていましたし、誌面で姉の活躍を見ては、うれしい気持ちと、遠い存在になってしまった寂しさを感じていました。それまでは、バドミントンに明け暮れるスポーツ少女で、芸能界なんてまったく興味がなかったのに......。上京した姉に会いに行きたい気持ちから、芸能界への憧れが高まっていったんですよね。
――つまり、もしお姉さんが「ミス週プレ」に選ばれなかったら、今の西内さんはいなかったかもしれない?
西内 はい。きっと地元の福岡でバドミントンの選手になって、本気で日本一を目指していたと思います。だから週プレさんは、私たち姉妹の人生を大きく変えたきっかけでもあるんですよね(笑)。
――それほどまでのご縁があったとは......。西内さんは『ニコラ』を卒業された後、『Seventeen』の専属モデルを務められ、女子中高生のカリスマ的存在として大活躍されました。ドラマに映画、バラエティ、さらには音楽活動も積極的に行なわれていましたよね。
西内 ありがたいことに、10代後半は、慌ただしい毎日を送っていました。スケジュールは常に分刻み。台本を覚えるのもギリギリの状態でしたね。お仕事はどれも楽しかったなぁ。でも、完璧主義な性格ゆえに、頑張りすぎちゃったのも事実で。本当の自分がどんな人間だったか見失いかけてしまった時期もありました。
それまでの事務所を独立してからは海外に行ったり、少し環境を変えながら、とにかく自分の気持ちと素直に向き合い続けました。「自分を愛するってどういうことなんだろう?」「自分らしさっていったいなんなんだろう?」。考え続けることはつらさも伴いますが、ずっと答えを追っていると、ふと言葉じゃなく感情で理解できる瞬間があったんですよね。
――感情で理解、ですか。
西内 完璧でいようと努力するよりも、まずは不完全な自分を認めてあげることが最優先。言葉にすると薄っぺらく聞こえますが、そのことに気づけたとき、新しく自分が生まれ変わった感覚があったんです。とはいえ、過去の自分を否定したいわけではありません。あの頃の経験があったから今の自分があるし、慌ただしいなかで見させていただいた景色は、どれも素晴らしいものでしたから。今は、自分を見失いかけた日々も含めて、かけがえのない自分自身だと思っています。
■ありのままを肯定してもらえた幸せ
――12月24日。西内さんが28歳を迎えられる日に、写真集『月刊西内まりや』(小学館)が発売されます。
西内 お話をいただいたときは、正直、不安もありました。自分の心をさらけ出すのがやっぱり怖かったんです。でも、撮影に向けてスタッフさんと打ち合わせを重ねるなかで、今の自分がどんな人間なのか、写真集を通して確かめてみたい気持ちが芽生えてきて。
――撮ってもらった写真を見たときは、どう思いましたか?
西内 15年前から変わらぬピュアさと、15年前にはなかった成熟さ。その両方が如実に表れていると感じました。特にピュアさは、自分を見失いそうになったときも、心の中に分厚い壁をつくって、ひそかに守っていた部分なんです。撮影中に意識していたわけでもないのに、知らぬ間に解放しちゃっていたみたいですね。それだけスタッフさんに対する信頼があったということなんでしょうけど。あらためて、自分の中で変わらない大切な部分を再確認できたのはうれしかったです。
――意図していなかった表情から、新たに自分を知る。まさしく、グラビア表現の醍醐味(だいごみ)だと思います。
西内 ファッション関連の撮影では、スタジオでキメの表情を撮ることがほとんどです。でも今回は、1秒ごとに景色が移り変わっていく自然の中で撮影を行ないました。何より新鮮だったのは、普段なら絶対撮られることのない隙(すき)がある表情を切り取ってもらえたこと。「私はこれでいいんだ」とありのままを肯定してもらえたようで、ものすごく満たされたんですよね。そんな瞬間を一冊にまとめていただけて、とても幸せです。
――まさに、第2のターニングポイントですね。ここからまた、新しい西内さんの姿が見られると思うと、今後の活動がますます楽しみです。
西内 写真集を作って、客観的に今の自分の姿を見て、再びスタートを切れる気がしてきました。今後は、仕事でもプライベートでも、縁やつながりを大事にして、自由なクリエイティブを楽しみたいです。そこに肩書は関係ありません。私も自分を紹介するときは、モデルでも女優でもなく、"まりや"ですと言いますし。大事なのは、自分の心が動くかどうか。そのシンプルな判断基準に委(ゆだ)ねて、まだ誰も見たことがないような新しい世界に飛び込んでいけたらと思っています。
●西内まりや
1993年12月24日生まれ、福岡県出身。2007年デビュー。モデルとして数々の雑誌の表紙を飾り、女優や歌手としても活躍。2018年の独立後は海外にも活動の場を広げる。今年、Netflix『全裸監督 シーズン2』で女優としても再始動。最新写真集『月刊西内まりや』(小学館)の発売が12月24日に控えている
公式Instagram【@mariya_nishiuchi_official】
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