2023年1月25日水曜日

スカートが風で......女優たちのレッドカーペットでの失敗を振り返る。|Culture|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン)

スカートが風で......女優たちのレッドカーペットでの失敗を振り返る。|Culture|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン)

スカートが風で......女優たちのレッドカーペットでの失敗を振り返る。

小さすぎる、突風、予想以上に透けるドレス......。レッドカーペットのイベントはいつも穏やかには進まない。忘れられない大失敗を振り返ってみよう。

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アカデミー賞で階段から転落したジェニファー・ローレンス。photography: Kevin Winter/Getty Images

レッドカーペットは、まさにファッションのショーケース。スポットライトの下、スターたちはエレガンスさと大胆さを競い合う。しかし、重すぎたり、軽すぎたり、透けすぎたりする衣装でカメラの前に現れると、オートクチュールファッションでも失敗することがある。衣装による災難は、誰もがいつか遭遇する可能性のあるものの、誰もが同じ状況に陥るわけではない。世界中のカメラマンに写真を撮られなければ、人前でジッパーが開いていたり、ストラップが落ちたりしても、簡単に立ち直れる。ソフィー・マルソージェニファー・ローレンスなどの失敗例を紹介しよう。

始まりはニップル(乳首)・ゲート事件

ワードローブ・マルファクションとは、アングロサクソン系の新聞でよく使われる言葉で、隠しておきたい体の一部が意図せず露出してしまう衣装の失敗のことである。2004年、1億人の観客の前で生中継された事故をきっかけに生まれた新造語である。スーパーボウル決勝戦の夜、ジャネット・ジャクソンとジャスティン・ティンバーレイクがステージで共演した。曲の最後に、歌い手は同僚のビスチェの一部をはぎ取り、ブラジャーを見せることになっている。しかし、ボーイズバンドNSYNCの元メンバーは力を測らず、2枚重ねの服を破り、ジャクソンの乳房を露出させてしまったのだ。この一連の流れは、「ニップル・ゲート事件」という論争を引き起こした。ワードローブ・マルファクションという言葉は、その数日後、ジャスティン・ティンバーレイクがメディアにその理由を説明したことから生まれた。

しかし、この言葉は今日、ちょっとした衣装の失敗を表す言葉として定着しているが、別の影響ももたらした。この出来事をきっかけに、アカデミー賞は生中継の事故を避けるため、5分遅れで授賞式を放送することにしたのだ。このやり方は、後にアメリカの放送局ABCがこの種の番組すべてに適用するようになった。

その夜、インターネットで最も検索された名前となったジャネット・ジャクソンにとっては、複雑な結果となった。その余波で開催予定のグラミー賞授賞式から追い出され、人気が急落する一方、ジャスティン・ティンバーレイクは上昇の一途をたどった。ジャスティン・ティンバーレイクは2021年にようやくこのダブルスタンダードに取り組み、謝罪し、「女性差別と人種差別を容認する」システムから利益を得ていたことを認めた。衣装の事故は、必ずしも些細なことではないことを証明するものである。

【写真】レッドカーペットで失敗した衣装

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1月15日、アマンダ・セイフライドは批評家協会賞にディオールのヴィンテージ・オートクチュールのゴージャスなドレスで登場。しかし、インタビューの途中でゴールドの衣装が肩から崩れてきた。念のため、黒いレザージャケットを着てステージに立つことになった。(2023年)

photography: Getty Images via AFP

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アマンダ・セイフライドがレザージャケットで災難を免れたのに対し、ソフィー・マルソーの場合、そうはいかなかった。2005年、カンヌで女優ソフィー・マルソーの肩紐が落ち、世界中のカメラマンを前に乳房が見えてしまった。彼女曰く「1/4秒の出来事」であり、映画祭の歴史に忘れられない足跡を残した事故である。(2005年)

photography: Ramey Agency /Abaca

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衣装による事故は21世紀に限ったことではない。1969年、バーバラ・ストライサンドはミュージカル『ファニー・ガール』で初のオスカーを受賞した。彼女は、意図せず、透け感ひどいアヴァンギャルドな衣装でステージに登場した。(1969年)

photography: Bettman via Getty Images

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「白い襟とカフスが欲しくて着用したのですが、ライトが当たった途端、衣装がシースルーになるとは思わなかった!」と雑誌「W」に語っている。(1969年)

photography: Ron Gallella Collection via Getty Images

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フィッティングでは、スポットライトや懐中電灯の光から遠ざかり、生地の透明感を測るのは難しい。2017年の「ヴァニティ・フェア」のオスカー・パーティでは、ベハティ・プリンスルーがバーバラ・ストライサンドと同様の経験をしたが、写真の時点ではボーイフレンドのアダム・レヴィーンに救われた。(2017年)

photography: Jon Kopaloff/Getty Images

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スリット入りドレスは、取り扱いに要注意。モデル、司会者、作家、活動家であるクリッシー・テイゲンは、2016年のアメリカン・ミュージック・アワードで、少しローカットすぎるドレスで失敗した。この写真がウェブ上で話題になった後、彼女はInstagram上で、写真で精神的、肉体的に不快な思いをしたすべての人に謝罪した。最後に彼女は、「あそこはかなりツルツルになったかどうか、みんな知りたいでしょうね」と、レーザー脱毛のクリニック名をユーモアたっぷりに伝えてくれた。クリッシー、ありがとう! (2003年)

photography: Pacific Coast News via Abaca

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2003年、『チャーリーズ・エンジェル2』のプレミア上映会で、キャメロン・ディアスはきつすぎるヒールを脱ぎ捨て、裸足でその夜を過ごした。無理やり履く必要なんてないもの! (2003年)

photography: Pacific Coast News via Abaca

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肩紐や透け感、スリット入りドレスに注意! でもそれだけじゃない。短すぎるドレスにも注意が必要だ。女優でモデルのカーラ・デルヴィーニュは、『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のプレミア上映会で、体を曲げた際にそれを証明した。(2015年)

photography: Abaca

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予期せぬ事態にうまく対処できる人もいる。エルザ・ホスクは、ヴェネツィア映画祭でキャッチアップのアクロバット芸を披露し、選ばれしクラブの一員であることを証明した。しゃがみこんでピンヒールに腰掛け、なくしたイヤリングを手際よく元に戻した。(2019年)

photography: Piovanetto Marco/Abaca

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ジョージ・クルーニーは、ケネディ・センターでヴァレンティノのドレスの赤いトレーンで失敗しそうになった妻アマルを助けた。(2022年)

photography: Abaca

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見事に助けた。(2022年)

photography: Abaca

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ビートルズの曲、「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」は、レッドカーペットのテーマソングになるかもしれない。マーゴット・ロビーが映画『ターザン』のプレミアでドレス問題に直面したとき、助けに飛んできたのは、パートナーのアレキサンダー・スカルスガルドだった。(2016年)

photography: Abaca

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カンヌに戻ると、ストラップ事件から10年後のソフィー・マルソーがまたやってしまった。今回は、階段を上りながらショーツが見える白いドレス。スリット入りドレスにご用心。(2015年)

photography: Abaca

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何メートルもある長い生地は、成功の保証にはならない。『世界にひとつのプレイブック』の役でアカデミー賞主演女優賞を受け取る途中、重すぎるドレスのせいで倒れたジェニファー・ローレンス。彼女によれば「ひどい屈辱」だが、非常に映画的なワンシーンであり、『スペンサー』のポスターにインスピレーションを与えたとも言われている。(2013年)

photography: Kevin Winter/Getty Images

text: Zoé Grandjacques (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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